デスクワークで進む「巻き肩」を整えるピラティスの基本

ピラティス体幹姿勢改善猫背
  • 💎巻き肩が進む背景:デスクワーク時代の姿勢リスク
  • 💎ピラティスが巻き肩に適している理由と導入のポイント
  • 💎巻き肩を整えるピラティス実践法:動きとプログレッション
  • 💎パーソナルピラティス導入・継続のコツと注意点
  • 💎解剖学的な観点で見る、ピラティスが巻き肩に有効な理由


長時間のデスクワークやスマートフォンの使用が当たり前になった現代。

気づけば「肩が内に入って背中が丸くなっている」「首が前に出ている」——そんな姿勢になっていませんか。

それはまさに「巻き肩」と呼ばれる状態です。

一度癖づくと、見た目の印象だけでなく、呼吸の浅さや肩こり、頭痛、姿勢の崩れなど、心身にさまざまな不調を引き起こす要因になります。

ですが、安心してください♪

ピラティスは「姿勢の再教育、日常動作を再学習するため」のエクササイズとして、巻き肩の改善に非常に効果的なメソッドです。

本コラムでは、巻き肩が起こるメカニズムとそのリスク、そしてピラティスがどのようにアプローチして改善していくのかを、解剖学的・実践的な視点から丁寧に解説します。

デスクワーク中心の生活でも、美しい姿勢と軽やかな身体を取り戻すためのヒントをお伝えします。

巻き肩とは何か?メカニズムとチェック方法

「巻き肩」とは、肩関節が体の前方に出て、両肩が内側へ巻き込まれるような姿勢のことを指します。


この状態では、肩甲骨が外に開いて下がり、胸が閉じて背中が丸まり、頭部が前に突き出しやすくなります。

外見的には「猫背」とほぼ同義に見えますが、実際にはより肩関節と胸郭のアライメント(骨の並び)の崩れが中心です。

原因の多くは、デスクワークやスマートフォン操作などの「前かがみ姿勢の習慣化」にあります。

長時間、パソコン画面をのぞき込むような姿勢が続くと、大胸筋や小胸筋が短縮し、反対に背中側の僧帽筋下部や菱形筋が伸ばされて弱化します。

この前後の筋肉バランスの乱れが、肩を自然に前へと引っ張ってしまうのです。

自分が巻き肩かどうかを確認する簡単なチェック法もあります。

鏡の前で自然に立ったとき、親指が体の内側(太もも側)を向いていたら、巻き肩の可能性が高いといえます。

また、壁に背をつけたときに肩が壁に触れない、あるいは胸が窮屈に感じる場合も、巻き肩が進行しているサインです。

このように巻き肩は、筋肉のアンバランスと日常姿勢のクセが複合的に作用して起こる「現代型姿勢不良」の代表格といえます。

デスクワークが巻き肩を促す日常動作パターン

デスクワークをしていると、知らず知らずのうちに「巻き肩を悪化させる動作パターン」を繰り返しています。
代表的なものを挙げると、以下のようなものです。

・長時間のキーボード操作で腕を前に出し続ける
・マウス操作で片側の肩を上げたまま固定する
・椅子に浅く座り、骨盤が後傾して背中が丸まる
・パソコン画面が目線より下にあり、頭が前に出る
・スマートフォンを見るときに顎を突き出す

これらの姿勢では、大胸筋や肩前面の筋肉が常に短縮位になり、反対に背中の筋肉が引き伸ばされたままになります。
つまり、「前側が硬く、後ろ側が弱い」という典型的なアンバランスが生まれ、肩が前方に引き寄せられていくのです。

さらに厄介なのは、脳がこの姿勢を“正しい位置”と誤認識してしまう点です。
私たちの姿勢制御は感覚神経と連動しており、長時間同じ姿勢を続けると「この形が普通」と記憶されてしまいます。
その結果、立ち上がっても自然に肩が内に入り、無意識のうちに巻き肩を再現してしまうのです。

こうした悪循環を断ち切るには、「筋肉のバランスを取り戻す」だけでなく、「身体感覚を再教育する」ことが欠かせません。

まさにここで、ピラティスが真価を発揮します。

ピラティスが巻き肩に適している理由と導入のポイント

ピラティスの強み:筋バランス調整と姿勢再教育

ピラティスは、単に筋力を鍛える運動ではなく「姿勢と動き方を再教育するプログラム」です。

巻き肩のように特定の筋肉だけが過剰に働いている場合、ピラティスではまず“使いすぎている筋肉を緩める”ことから始めます。

具体的には、大胸筋や小胸筋をストレッチし、肩甲骨を背中側に引き寄せる動きを通じて胸郭を開いていきます。
次に、弱くなっている背中の筋肉(僧帽筋下部・菱形筋・広背筋)を再活性化し、肩甲骨が正しい位置に戻るように働きかけます。

また、ピラティスでは動作を「呼吸」と連動させるため、胸郭の可動性も自然と高まります。

巻き肩の人は胸が閉じて呼吸が浅くなりがちですが、ピラティス呼吸(胸式呼吸)を取り入れることで、肋骨の動きが広がり、呼吸筋である横隔膜や肋間筋が活性化します。

これにより、姿勢だけでなく自律神経のバランスも整い、疲労感や集中力の低下を防ぐ効果も期待できます。

安全スタートのための導入注意点(呼吸・動作の制御)

ピラティスは、正しく行えば非常に安全で効果的ですが、自己流で行うと逆に肩や首を痛めてしまうこともあります。


特に巻き肩の方は、肩甲骨の位置感覚が鈍くなっているため、動作中に「肩がすくむ」「胸を張りすぎる」といった代償動作が起こりやすいのです。

初めてピラティスに取り組む場合は、まず「呼吸」と「骨格の意識」を学ぶことが大切です。
ニュートラルポジション(背骨と骨盤が自然な位置にある状態)を保ちながら、呼吸で肋骨を横に広げる練習から始めましょう。
その上で、軽い胸郭の開閉動作や、肩甲骨を寄せる・下げるといったコントロール動作を練習します。

パーソナルピラティスであれば、インストラクターが姿勢のクセを見極めながら、必要な筋肉に正確にアプローチしてくれます。
この段階で正しい動きを身につけることが、今後の効果を大きく左右します。

ピラティスの目的は「頑張って動かすこと」ではなく、「自分の身体に気づくこと」。
この意識を持つことで、巻き肩の根本改善への第一歩が始まります。

巻き肩を整えるピラティス実践法:動きとプログレッション

ストレッチ+可動性改善エクササイズ

巻き肩を改善する第一歩は、「縮こまった筋肉をゆるめる」ことです。

特に大胸筋、小胸筋、前方に位置する三角筋前部は短縮しやすく、これらをリリースすることで胸が自然と開きやすくなります。

自宅でもできる簡単なストレッチを紹介します。

① 壁を使った大胸筋ストレッチ
壁の横に立ち、肘を90度に曲げて壁に当てます。
体を少し前にひねるようにして胸を開くと、大胸筋が心地よく伸びます。
呼吸を止めずに、5呼吸ほどキープしましょう。

② ドアフレームストレッチ
両手をドアの枠に置き、胸を前方に押し出します。
小胸筋が伸び、肩の位置が後ろに戻る感覚を感じられるでしょう。

③ ローラーストレッチ(フォームローラーを使用)
フォームローラーを背中の下に置き、両腕を広げて胸を開く姿勢をキープします。
胸郭全体が広がり、呼吸が深まるのを感じられます。

こうした「リリース+ストレッチ」を行った上で、次に重要なのが「正しい位置で筋肉を再教育する」段階です。

ピラティスではここで、背中側の筋群を目覚めさせるエクササイズを行います。

筋力・安定性強化のためのピラティス動作

巻き肩の改善には、背中の筋肉を意識的に使うことが欠かせません。


特にターゲットとなるのは「肩甲骨を背中側に安定させる筋群」です。
代表的なピラティスエクササイズを紹介します。

① スワン(Swan)
うつ伏せで両手を胸の横に置き、背骨を下から順に起こしていきます。
このとき、肩をすくめずに胸を前方へ伸ばす意識で動かすのがポイントです。
胸椎の伸展可動域を取り戻し、丸まった姿勢をリセットします。

② ブリッジ(Shoulder Bridge)
仰向けで膝を立て、骨盤を持ち上げて背骨をひとつずつ浮かせていく動作です。
背面の筋肉と体幹を同時に働かせ、姿勢保持に必要な安定感を高めます。

③ スキャプラ・モビリゼーション(Scapula Mobilization)
四つ這い姿勢で肩甲骨を前後・上下にゆっくりと動かします。
肩甲骨を意識的に動かすことで、肩周囲の感覚を再教育します。

これらの動きは、単に筋肉を鍛えるのではなく、「脳と筋肉のつながり」を再構築することが目的です。

動きを通して、「どこを使っているか」「左右差はあるか」といった感覚を磨くことで、無意識の姿勢も変わっていきます。

ピラティス呼吸で胸を開く:巻き肩改善の隠れた鍵

巻き肩の方は、胸郭が固まり呼吸が浅くなっています。

ピラティスでは「胸式呼吸(lateral breathing)」を用いて、肋骨を横方向に広げながら呼吸します。
この呼吸法によって、胸まわりの筋肉が柔らかくなり、姿勢を内側から整えることができます。

実際にレッスンでは「吸って肋骨を広げる」「吐いて肋骨を閉じる」動作を繰り返しながら、胸郭の柔軟性と腹圧のコントロールを同時に育てます。

呼吸が整うことで自律神経も安定し、肩や首の緊張がやわらぐのです。
呼吸=姿勢制御の土台、と言っても過言ではありません。

パーソナルピラティス導入・継続のコツと注意点

初期評価と個別アプローチの重要性

巻き肩と一言で言っても、その原因は人によって異なります。

デスクワークの姿勢だけでなく、呼吸の浅さ、筋肉の使い方の癖、既往歴などが関係するため、まずは体の現状を正確に把握することが大切です。

パーソナルピラティスでは、初回に「姿勢分析」「可動域チェック」「筋バランスの確認」などを行い、その結果に基づいてプログラムを作成します。

一人ひとりの身体に合わせて調整するからこそ、効果が出やすく、安全に続けられるのです。

継続のコツ:意識と感覚を日常に持ち帰る

ピラティスのレッスンで得た感覚を、日常生活でも意識することが大切です。

例えば、デスクワーク中に「肩が上がっていないか?」「胸が閉じていないか?」とこまめに確認しましょう。

また、1時間に1度は席を立ち、腕を大きく回したり深呼吸をするだけでも姿勢リセットになります。

継続するうえでのポイントは「完璧を目指さない」ことです。

たとえ10分でも、呼吸を意識して動く習慣が身につけば、身体は確実に変化します。

レッスンと日常がつながることで、ピラティスは一時的な運動ではなく「生涯続けられるセルフケア」になります。

維持の工夫

改善した姿勢を維持するには、日常での意識づけが欠かせません。
ストレッチやセルフチェックを習慣化する、スマホにリマインダーを設定するなど、工夫を取り入れましょう。

解剖学的な観点で見る、ピラティスが巻き肩に有効な理由

胸郭と肩甲骨の連動性改善

巻き肩の根本には「肩甲骨の位置異常」と「胸郭の硬さ」があります。
ピラティスでは、胸椎の伸展と肩甲骨の可動性を同時に高めるエクササイズを通して、この関係性を整えます。
肩甲骨は肋骨の上を滑るように動くため、胸郭が硬いと肩の位置が崩れやすくなります。
スワンやスキャプラ・シリーズのような動作は、胸を開くと同時に肩甲骨を正しい位置に誘導し、自然なアライメントを取り戻します。

筋バランスの再構築(拮抗筋アプローチ)

大胸筋や小胸筋の短縮に対して、拮抗する僧帽筋下部や菱形筋を強化することがピラティスの基本戦略です。

「前側を緩め、後ろ側を働かせる」ことで、肩が前に引っ張られる力を打ち消し、ニュートラルな位置に戻します。
このアプローチは、単なる筋トレではなく「全身の連動」を意識した動きで行うため、姿勢全体の再教育につながります。

神経筋協調と感覚の再教育

ピラティスの特徴は、細かな動きを“感じ取る”ことにあります。
脳と筋肉の協調(ニューロマッスルリコーディネーション)を高めることで、正しい動作を無意識にできるようにします。
これはリハビリにも通じる考え方であり、巻き肩改善にも有効です。

呼吸・自律神経へのアプローチ

呼吸による胸郭の拡張は、筋肉だけでなく神経系にも作用します。
ピラティス呼吸は副交感神経を優位にし、身体の緊張を和らげる効果があります。

これにより、肩のこわばりが取れ、リラックスした姿勢を維持しやすくなります。

巻き肩は、見た目だけでなく呼吸や自律神経、肩こり・頭痛などにも影響する「全身の問題」です。

その改善には、筋肉だけでなく神経・感覚・呼吸といった多角的なアプローチが必要です。

ピラティスはそれらを総合的に整える唯一のメソッドといっても過言ではありません。

無理に姿勢を正そうとせず、まずは“気づく”ことから始めましょう。

正しい呼吸、適切な動き、そして身体の感覚を取り戻すことで、自然と胸が開き、巻き肩が改善していきます。


デスクワーク中心の生活でも、あなたの姿勢は変えられます。

今日からピラティスで、軽やかで凛とした背中を取り戻しましょう。


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