呼吸が浅い人にピラティスが効果的な理由

- 💎「呼吸が浅い」とは何が起きている状態なのか
- 💎呼吸が浅くなる根本原因――胸郭・横隔膜・姿勢の問題
- 💎ピラティスが呼吸改善に強い理由――呼吸×体幹×動き
- 💎ピラティスで呼吸が変わる身体の変化――具体的アプローチ
- 💎呼吸が変わると人生が変わる――習慣化と長期的効果
「深呼吸をしてください」と言われたとき、
思ったより息が吸えない、胸や喉で止まってしまう、そんな感覚はありませんか。
それは決して珍しいことではなく、現代人の多くが抱えている“浅い呼吸”のサインです。
呼吸は、生きるために無意識で行われる動作でありながら、身体や心の状態を大きく左右します。
浅い呼吸が続くと、酸素の取り込みが減るだけでなく、姿勢が崩れ、体幹が弱まり、疲れやすさや集中力低下、肩こり、首こり、不安感といった不調が連鎖的に起こりやすくなります。
特にデスクワークやスマートフォン中心の生活では、胸が潰れ、肋骨が動かなくなり、横隔膜が十分に働かなくなります。
その結果、「息を吸っているつもりでも、実は呼吸が浅い」という状態が当たり前になってしまうのです。
こうした呼吸の問題に対して、単なる呼吸トレーニングや深呼吸だけでは、なかなか改善しないケースも少なくありません。
なぜなら、呼吸は姿勢・体幹・胸郭・神経系と密接につながっており、
身体全体の使い方が変わらなければ、呼吸の質も根本的には変わらないからです。
そこで注目されているのがピラティスです。
ピラティスは、呼吸そのものを主役に据えながら、背骨や胸郭を動かし、体幹を安定させ、
「呼吸しやすい身体構造」へと導くメソッドです。
この記事では、
・呼吸が浅い状態とは何が起きているのか
・なぜ現代人は呼吸が浅くなりやすいのか
・ピラティスが呼吸改善に効果的な理由
・呼吸が変わることで身体と心にどんな変化が起こるのか
を、解剖学と運動の視点からわかりやすく解説していきます。
「ちゃんと呼吸できる身体」を取り戻すことは、
疲れにくさ、姿勢の美しさ、集中力、心の安定を取り戻す第一歩です。

呼吸の役割と「浅い呼吸」が身体に与える影響
呼吸の本来の役割は、酸素を取り入れ二酸化炭素を排出することだけではありません。
呼吸は、姿勢の安定、体幹の働き、自律神経の調整に深く関与しています。
理想的な呼吸では、
・横隔膜が上下に大きく動き
・肋骨が前後左右に広がり
・腹部と背中が自然に膨らみ
身体全体が連動して呼吸します。
しかし呼吸が浅い状態では、
・胸や喉だけが動く
・肩が上下する
・吸える量が少ない
・吐き切れない
といった特徴が現れます。
この状態が続くと、身体は常に軽い緊張状態に入り、酸素供給が不足しやすく、疲れやすさや集中力低下につながります。
また、呼吸が浅いと横隔膜が十分に働かず、体幹の安定性も低下します。
つまり「呼吸が浅い」という問題は、
単なる呼吸量の問題ではなく、身体全体の機能低下のサインなのです。
なぜ現代人は呼吸が浅くなりやすいのか
現代人の生活環境は、呼吸が浅くなる要因であふれています。
代表的なものは、
・長時間の座り姿勢
・スマートフォンやPC作業
・前かがみ姿勢
・運動不足
・慢性的なストレス
これらが重なることで、胸郭は潰れ、背骨の動きは減り、
肋骨は固定され、呼吸に必要な可動性が失われていきます。
また、ストレスが多い状態では交感神経が優位になり、呼吸は自然と速く浅くなります。
その結果、「緊張→浅い呼吸→さらに緊張」という悪循環に陥ります。
本来、呼吸は身体を回復モードへ導く役割も担っていますが、
現代の生活ではその機能が十分に発揮されにくくなっているのです。
呼吸の浅さと姿勢・体幹・自律神経の関係
呼吸が浅い人の多くに共通するのが、姿勢の崩れです。
猫背や巻き肩になると、
胸郭の前側が潰れ、背中側が固まり、
肋骨が十分に広がらなくなります。
これにより、横隔膜の動きも制限され、呼吸が浅くなります。
さらに、横隔膜は体幹インナーユニットの一部です。
横隔膜が働かないと、腹横筋や多裂筋、骨盤底筋との連動が弱まり、
体幹が不安定になります。
体幹が不安定になると、身体は無意識に力み、
それがまた呼吸の浅さを助長します。
また、自律神経の観点でも、
浅い呼吸は交感神経を優位にしやすく、
リラックスしづらい状態を作ります。
睡眠の質が下がったり、気持ちが落ち着かないと感じる人は、
呼吸の質が関係していることも少なくありません。
浅い呼吸が慢性不調につながる理由
呼吸が浅い状態が続くと、身体にはさまざまな慢性不調が現れやすくなります。
代表的なものは、
・肩こり、首こり
・背中の張り
・腰の不安定感
・疲労感が抜けない
・集中力が続かない
・不安感、イライラ
これらは一見バラバラの症状に見えますが、共通しているのは「呼吸・姿勢・神経」の問題です。
呼吸が深くできない身体は、
常にエネルギー効率が悪く、回復力も低下します。
その結果、少しの負荷でも疲れやすくなり、
不調が慢性化しやすくなるのです。
呼吸を変えることは、
これらの不調を根本から見直す大きなきっかけになります。
呼吸が浅くなる根本原因――胸郭・横隔膜・姿勢の問題

胸郭の硬さと肋骨の動きの低下
呼吸が浅い人に共通して見られる最大の特徴が、胸郭(肋骨全体のかたまり)の硬さです。
胸郭は、本来「呼吸に合わせて広がり、縮む」ための可動性を持っています。
しかし現代人の多くは、この胸郭が“動かない構造”になっています。
胸郭が硬くなると、
・吸うときに肋骨が広がらない
・吐くときに肋骨が締まらない
・呼吸が胸や喉で止まる
といった状態が起こります。
本来、呼吸は
前後・左右・上下
の三次元的な動きが伴うものですが、
胸郭が硬いと、この立体的な動きが失われ、結果として呼吸量が大きく低下します。
特にデスクワーク中心の生活では、
・胸が潰れる
・背中が丸まる
・肋骨が下方向に押しつぶされる
という姿勢が長時間続きます。
この状態では、胸郭は“閉じたまま固定”され、呼吸のたびに動く余地を失っていきます。
呼吸が浅い人に対して、単に「深呼吸をしましょう」と促しても改善しにくいのは、そもそも胸郭が動けない状態だからです。
横隔膜が正しく使えない身体の特徴
呼吸の質を左右する最重要筋肉が 横隔膜 です。
横隔膜は、息を吸うときに下がり、吐くときに上がることで肺を拡張・収縮させます。
しかし呼吸が浅い人の多くは、この横隔膜が「本来の可動域で動いていない」状態にあります。
横隔膜がうまく使えない身体には、次のような特徴があります。
・肩や首がすくみやすい
・息を吸うとお腹が動かない
・胸だけが上下する
・吐き切る感覚がわからない
これらは、横隔膜ではなく
首・肩・胸の表層筋で無理に呼吸しているサインです。
横隔膜は、体幹インナーユニットの一部であり、
腹横筋・多裂筋・骨盤底筋と連動して働くことで、
呼吸と姿勢の両方を安定させます。
ところが、
・姿勢が崩れている
・腹圧が入らない
・胸郭が硬い
といった状態では、横隔膜は自由に動けず、呼吸の主役から外れてしまいます。
その結果、
「たくさん吸っているつもりなのに苦しい」
「深呼吸をすると逆に疲れる」
といった感覚が生まれるのです。
猫背・反り腰・巻き肩が呼吸を妨げる仕組み
呼吸が浅い人の多くに共通するのが、姿勢の崩れです。
姿勢と呼吸は切り離せない関係にあります。
▼猫背姿勢
背中が丸まり、胸が潰れることで、
肺が物理的に広がりにくくなります。
この状態では、深く吸おうとしてもスペースが足りず、
結果として呼吸は浅くなります。
▼反り腰姿勢
一見、胸が開いて呼吸しやすそうに見えますが、
実際には肋骨が前に飛び出し、横隔膜が固定されやすくなります。
これにより、腹圧が入らず、呼吸が不安定になります。
▼巻き肩姿勢
肩が前に巻くことで、胸郭の前面が閉じ、
肋骨の動きが制限されます。
結果として、吸う量・吐く量ともに低下します。
これらの姿勢に共通しているのは、
胸郭と背骨の連動性が失われていることです。
姿勢が崩れた状態では、
どれだけ意識して呼吸をしようとしても、
構造的に「深く呼吸できない身体」になってしまいます。
インナーマッスル不活性が呼吸機能を落とす理由
呼吸が浅い状態は、インナーマッスルの不活性とも深く関係しています。
横隔膜は、
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋
と連動して働くことで、安定した呼吸を生み出します。
しかし、
・座りっぱなし
・運動不足
・腹圧を使わない生活
が続くと、これらの筋肉は使われなくなります。
インナーが働かないと、
・体幹が不安定になる
・姿勢を保つために力む
・首や肩で支える
という状態が起こり、それがさらに呼吸の浅さを助長します。
このように、
呼吸が浅い → 体幹が弱い → 姿勢が崩れる → さらに呼吸が浅くなる
という悪循環が完成します。
ピラティスが呼吸改善に強い理由は、
この循環を
呼吸 × 体幹 × 動き
の同時アプローチで断ち切れる点にあります。
ピラティスが呼吸改善に強い理由――呼吸×体幹×動き

ピラティスの呼吸法が浅い呼吸を変えるメカニズム
ピラティスが呼吸改善に強い最大の理由は、呼吸そのものをトレーニングの中心に置いている点にあります。
多くの運動では「動きが主・呼吸が補助」になりがちですが、ピラティスでは常に「呼吸が主役」です。
ピラティスで用いられる胸式呼吸は、
・肋骨を前後左右に広げる
・横隔膜をしっかり上下させる
・吐く息で肋骨を締め、腹横筋を働かせる
という特徴があります。
浅い呼吸の人は、
✔ 吸うときに胸がほとんど動かない
✔ 吐くときに力が抜けず、息を吐き切れない
✔ 呼吸が首や肩に入ってしまう
という状態になりやすいですが、ピラティスでは「吐く呼吸」を特に重視することで、この状態を変えていきます。
吐く息で肋骨を内側に引き込み、腹横筋が働くと、
体幹の内圧が高まり、横隔膜は次の吸気でより大きく下がれるようになります。
この 「吐けるから吸える」 という循環が生まれることで、
自然と呼吸は深く、安定したものへと変化していきます。
胸郭・背骨を動かすことで呼吸が深くなる理由
呼吸の質を決めるのは、肺の大きさではなく 胸郭と背骨の可動性 です。
どれだけ肺が健康でも、それを包む胸郭が動かなければ、呼吸量は増えません。
ピラティスでは、
・背骨を一つずつ動かす分節運動
・胸椎の伸展・回旋・側屈
・肋骨のコントロール
といった動きを通して、胸郭全体を「呼吸できる構造」へ戻していきます。
特に重要なのが 胸椎(背中の上部) の動きです。
胸椎が硬いと、
・肋骨が動かない
・肺が広がるスペースが不足する
・呼吸が浅く速くなる
という状態になります。
ピラティスで胸椎が動き始めると、
肋骨の可動域が広がり、呼吸は自然と深くなります。
この変化は「呼吸を意識しなくても、呼吸が変わる」感覚として現れます。
また、背骨がしなやかに動くことで、
自律神経が通るルートにも刺激が入り、
呼吸と神経の調整が同時に進みます。
体幹安定が「吸える・吐ける身体」をつくる
呼吸が深く安定している人に共通しているのが、体幹の安定です。
体幹が不安定な状態では、身体は常にバランスを取ろうとして力み、
呼吸は浅くなります。
ピラティスでは、
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋
・横隔膜
を連動させ、体幹を360度で支える力を育てます。
体幹が安定すると、
・姿勢を保つための無駄な力みが減る
・首や肩に頼らなくなる
・横隔膜が自由に動ける
という変化が起こります。
その結果、
✔ 吸うときに自然と空気が入る
✔ 吐くときに力まずに吐き切れる
✔ 呼吸のリズムが安定する
という状態が作られます。
重要なのは、
呼吸を頑張らなくても呼吸できる身体 を作ること。
ピラティスは、体幹を整えることで、この状態を実現します。
呼吸と動きを統合することで起こる神経系の変化
ピラティスでは、すべての動きに呼吸を合わせます。
この「呼吸と動きの統合」が、神経系に大きな変化をもたらします。
呼吸に合わせて動くことで、
・脳が身体の動きを正確に認識する
・身体感覚(ボディアウェアネス)が高まる
・無意識の緊張がほどける
といった効果が生まれます。
特に、吐く呼吸を使ったコントロール動作では、
副交感神経が優位になりやすく、
心身がリラックスした状態に入りやすくなります。
その結果、
・呼吸が自然に深くなる
・気持ちが落ち着く
・集中力が高まる
・睡眠の質が向上する
といった変化を感じる人も少なくありません。
ピラティスが「呼吸法」ではなく、
呼吸を含めた“身体再教育メソッド” と言われる理由はここにあります。
ピラティスで呼吸が変わる身体の変化――具体的アプローチ

マットピラティスで行う呼吸改善ワーク
マットピラティスは、呼吸改善の「基礎」を作るのに最も適した方法です。
床という安定した環境で身体を支えることで、余計な緊張を減らし、横隔膜や胸郭の動きを感じ取りやすくなります。
呼吸が浅い人に共通する課題は、
・吸う動作が主導的で、吐く動作が弱い
・肋骨が動かず、胸や首だけで呼吸している
・呼吸と体幹の連動が切れている
という点です。
マットピラティスでは、まず 「吐く呼吸」を主役にするワーク を行います。
たとえば仰向けで膝を立て、背骨を床に預けた状態で、
吐く息とともに肋骨を内側に引き込むように呼吸します。
このとき腹部を無理に凹ませるのではなく、
胸郭全体が静かに締まる感覚を覚えることが重要です。
さらに、
・ハーフロールバック
・デッドバグ
・アームリーチ
といった体幹安定を伴うエクササイズを組み合わせることで、
「呼吸しながら安定する身体」が育っていきます。
これらのワークでは、
✔ 横隔膜
✔ 腹横筋
✔ 多裂筋
✔ 骨盤底筋
が自然に連動し、呼吸と姿勢が一体化していきます。
マットピラティスは、
呼吸を“意識して行うもの”から
“自然にできる状態”へ移行させるための土台作り
として非常に効果的です。
マシンピラティスによる胸郭・横隔膜へのアプローチ
呼吸改善をより確実に、そして早く実感したい場合に有効なのがマシンピラティスです。
マシンは、身体を正しい方向へ導く「補助装置」として機能します。
特にリフォーマーやキャデラックでは、
・胸郭の動き
・肋骨の方向
・背骨の軌道
をサポートしながら動かすことができるため、呼吸が浅い人でも「正しい呼吸パターン」を体感しやすくなります。
たとえば、
スプリングの負荷を利用したアームワークでは、
吐く息に合わせて腕を動かすことで、
自然と肋骨が締まり、横隔膜の上下運動が促されます。
また、
キャデラックでのブリージングワークでは、
肋骨の動きを立体的に感じやすく、
「背中側まで空気が入る感覚」を初めて体験する人も少なくありません。
マシンピラティスの強みは、
「正しく呼吸できた感覚」を身体に学習させられることです。
この感覚を一度でも体験すると、
日常生活での呼吸の質も大きく変わり始めます。
呼吸が深まることで変わる姿勢・疲労感・集中力
ピラティスによって呼吸が深くなると、
身体にはさまざまな二次的変化が現れます。
まず大きいのが 姿勢の変化 です。
呼吸が深くなると胸郭が自然に起き、
頭の位置が安定し、猫背や巻き肩が改善しやすくなります。
これは「姿勢を正そう」と意識した結果ではなく、
呼吸がしやすい姿勢に身体が自動的に調整されるためです。
次に感じやすいのが 疲労感の変化。
呼吸が浅い状態では、
身体は常に酸素不足のような状態になり、
少し動くだけでも疲れやすくなります。
呼吸が深まることで、
・全身の血流が改善
・エネルギー効率が向上
・回復が早くなる
といった変化が起こり、
「同じ生活をしているのに疲れにくい」と感じるようになります。
さらに、呼吸改善は 集中力や思考の明瞭さ にも影響します。
脳に十分な酸素が供給されることで、
頭がクリアになり、仕事や日常のパフォーマンスが向上します。
呼吸の質が身体全体に波及するプロセス
呼吸は単独で完結する機能ではなく、身体全体に影響を及ぼす「ハブ」のような存在です。
呼吸が変わると、
・体幹の安定性が高まる
・姿勢が整う
・筋肉の過緊張が減る
・自律神経が安定する
という変化が連鎖的に起こります。
ピラティスでは、
呼吸を中心に据えながら全身を動かすことで、
この好循環を意図的に作り出します。
その結果、
「呼吸が楽になる」だけでなく、
「身体全体が軽くなる」
「気持ちに余裕が出る」
といった変化が現れます。
呼吸の質が変わることは、
身体の使い方、生き方そのものが変わることでもあります。
ピラティスは、その入口として非常に優れた方法なのです。
呼吸が変わると人生が変わる――習慣化と長期的効果

日常生活で呼吸が浅くなる場面とその対処
呼吸が浅い状態は、特別な運動中だけでなく、日常生活の中で無意識に作られていることがほとんどです。
そのため、ピラティスで呼吸が整ってきたとしても、日常に戻った瞬間に元の状態へ引き戻されるケースも少なくありません。
呼吸が浅くなりやすい代表的な場面は、
・デスクワーク中に画面へ顔を近づけているとき
・スマートフォンを操作しているとき
・緊張する場面や忙しい時間帯
・考え事をしているとき
・長時間同じ姿勢で座っているとき
です。
これらの共通点は、
姿勢が崩れ、胸郭が潰れ、呼吸が止まりやすい という点にあります。
対処として重要なのは、
「深呼吸をしよう」と頑張ることではなく、
呼吸がしやすい姿勢に一度戻すことです。
たとえば、
・座り直して坐骨で座る
・頭の位置を肩の上に戻す
・肩をすくめず、胸郭を軽く起こす
これだけでも、呼吸は自然と入りやすくなります。
ピラティスで身につく「姿勢と呼吸の感覚」は、
こうした日常の小さなリセットにこそ活かされます。
ピラティス継続で得られる自律神経・メンタルの安定
呼吸が深く安定してくると、多くの人が最初に実感するのが メンタル面の変化 です。
呼吸が浅い状態では、
交感神経が常に優位になり、
身体は「戦闘モード」「緊張モード」に入りやすくなります。
これが、
・落ち着かない
・不安感が強い
・眠りが浅い
といった状態につながります。
ピラティスでは、
吐く呼吸を大切にしながら、
ゆっくりとしたコントロール動作を行うため、
副交感神経が働きやすい環境が自然と作られます。
その結果、
・呼吸が落ち着く
・心拍が安定する
・思考がクリアになる
といった変化が現れます。
これは「リラックスしよう」と意識した結果ではなく、
身体の構造と神経の働きが整った結果として起こる変化です。
継続することで、
日常生活の中でも
「以前ほど焦らなくなった」
「気持ちの切り替えが早くなった」
と感じる人も多く、
呼吸改善がメンタルの安定に直結していることがわかります。
呼吸改善が姿勢・睡眠・パフォーマンスに与える影響
呼吸が変わることで起こる変化は、メンタルだけに留まりません。
身体機能全体に波及し、生活の質そのものを底上げします。
まず大きいのが 姿勢の安定。
呼吸が深くなると横隔膜が働き、体幹の内圧が高まります。
これにより、
・無理に背筋を伸ばさなくても姿勢が保てる
・首や肩に頼らず立てる
といった状態が生まれます。
次に変わるのが 睡眠の質 です。
寝る前まで交感神経が優位だった人も、
呼吸が整うことで入眠しやすくなり、
夜中に目が覚めにくくなるケースも少なくありません。
さらに、
・集中力
・判断力
・持久力
といった日中のパフォーマンスにも影響します。
呼吸が浅い状態では、
身体は常にエネルギー効率が悪く、
疲れやすくなります。
呼吸が深まることで、
同じ活動量でも疲労感が減り、
結果としてパフォーマンスが向上します。
「呼吸が整った身体」を維持するための考え方
呼吸改善で最も重要なのは、「一度できるようになること」ではなく、その状態を維持できる身体を作ることです。
そのために必要なのは、
・完璧な呼吸を目指さない
・常に意識し続けない
・生活の中で戻れる感覚を持つ
という考え方です。
ピラティスで身につくのは、
「正しい呼吸法」そのものよりも、
呼吸が乱れたときに戻れる身体感覚です。
忙しい日、疲れている日、緊張している日。
呼吸が浅くなる瞬間は誰にでもあります。
大切なのは、その状態に気づき、
姿勢と呼吸を整える選択ができることです。
ピラティスは、
呼吸を“コントロールするもの”から
“信頼できる土台”へと変えていくメソッドです。
呼吸が整えば、
身体は軽くなり、心は落ち着き、
毎日の質が確実に変わっていきます。
「呼吸が浅い」という状態は、単に空気を十分に吸えていないという問題ではありません。
それは、胸郭の硬さ、姿勢の崩れ、体幹の不安定さ、そして自律神経の乱れが重なって起こる、身体全体の機能低下のサインです。
現代人の生活は、デスクワークやスマートフォンの使用、慢性的なストレスによって、胸が潰れ、背骨が動かなくなり、呼吸が浅くなりやすい環境にあります。
その結果、疲れやすさ、肩こりや首こり、集中力低下、不安感、睡眠の質の低下といった不調が、知らず知らずのうちに日常化していきます。
こうした呼吸の問題に対して、ピラティスが効果的である理由は明確です。
ピラティスは、呼吸だけを切り取って整えるのではなく、
呼吸・胸郭・背骨・体幹・神経系 を同時に再教育するメソッドだからです。
ピラティスの呼吸は、横隔膜を本来の可動域で使い、肋骨を立体的に動かし、吐く息によって体幹を安定させます。
さらに、背骨を分節的に動かし、姿勢を整えながら呼吸と動きを統合することで、「無理なく呼吸できる身体構造」へと導いていきます。
呼吸が変わると、身体は正直に反応します。
姿勢が自然に整い、肩や首の力みが減り、疲労感が軽減され、集中力が高まります。
また、自律神経のバランスが整うことで、心にも余裕が生まれ、睡眠の質や日常のパフォーマンスにも良い影響が広がっていきます。
重要なのは、完璧な呼吸を常に意識し続けることではありません。
ピラティスを通して身につくのは、呼吸が乱れたときに、姿勢と身体感覚を使って自然に戻れる力です。
この「戻れる感覚」こそが、呼吸改善を一時的なものではなく、長期的な変化へとつなげます。
呼吸が整うことは、身体を整えること。
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