呼吸が浅いと感じたら。ピラティスで整える胸郭と姿勢

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  • 💎呼吸が浅いと感じたら知っておきたい基礎知識
  • 💎ピラティスの呼吸法の基本と身に付け方
  • 💎呼吸と動きを融合させる: 実践ピラティスエクササイズ
  • 💎日常に呼吸意識を取り入れるライフスタイルヒント
  • 💎解剖学的な観点で見る、ピラティスが呼吸に有効な理由



「最近、なんだか呼吸が浅い気がする」
「深呼吸がうまくできない」
「姿勢が悪いと感じる」


そんなお悩みを抱えていませんか?

呼吸は無意識に行っている動作のひとつですが、実は私たちの心と身体に深く影響する“重要な機能”です。
特に近年は、スマートフォンやパソコンの多用による猫背・巻き肩といった姿勢の悪化により、胸が縮こまり、呼吸が浅くなる傾向が強まっています。

そこで注目したいのが、ピラティスの「呼吸法」。
ピラティスは本来、呼吸と動きを連動させながら身体を整えていくメソッドです。
特に“胸郭”という呼吸の要ともいえる部分を柔軟に動かすことで、自然と深くて心地よい呼吸ができるようになります。

このコラムでは、「呼吸が浅い」と感じる原因やリスク、そしてそれを改善するピラティスの呼吸法について、基礎から実践・解剖学的背景までわかりやすく解説していきます。

目次

呼吸が浅いと感じたら知っておきたい基礎知識

なぜ「呼吸が浅くなる」のか?現代人の習慣と姿勢の関係

私たちは1日に2万回以上も呼吸をしています。
にもかかわらず、「息苦しい」「深呼吸できない」と感じる人が増えているのはなぜでしょうか?
最も大きな原因は“姿勢の崩れ”です。
スマホやパソコンを長時間見ていると、自然と背中が丸くなり、肩が内側に入り、肋骨や胸郭が下に沈み込む姿勢になります。
この状態では肺が十分に広がらず、呼吸が浅くなってしまうのです。
また、ストレスや緊張によって交感神経が優位になると、呼吸が浅く・速くなる傾向もあります。
つまり、現代人のライフスタイルや心理的要因そのものが、呼吸の質を低下させているのです。

「胸式」VS「腹式」呼吸の違いとメリット・デメリット

呼吸には大きく分けて「胸式呼吸」と「腹式呼吸」があります。
腹式呼吸は、お腹(横隔膜)を上下に動かす呼吸法で、リラックス効果が高く、瞑想や睡眠前に適しています。
胸式呼吸は、肋骨や胸郭を外側に広げる呼吸法で、姿勢維持に重要な体幹インナーマッスルと連動しやすく、動作中の安定性を高めてくれます。
ピラティスでは主に胸式ラテラル呼吸(胸郭の横方向に広げる呼吸)を用います。
これは「動きながら呼吸する」ための合理的な呼吸法であり、運動中の安定性や集中力を高めるのに非常に効果的です。

呼吸が浅くなると起こる身体への影響(自律神経・姿勢・メンタル)

呼吸が浅いと、次のような身体的・精神的な不調が起こる可能性があります。

▼自律神経の乱れ
浅い呼吸は交感神経を過剰に刺激し、イライラ・不眠・集中力の低下を招きやすくなります

▼猫背・巻き肩の悪化
呼吸に必要な胸郭が動かないことで、背中が丸まりやすくなり、姿勢がどんどん悪化します

▼疲労感の蓄積
浅い呼吸では体内に十分な酸素が取り込めず、代謝も下がりやすくなります。

つまり「呼吸の浅さ」は、私たちの“土台”を崩すサインでもあるのです。

ピラティスの呼吸法の基本と身に付け方

骨盤・肋骨・背骨を整える正しい姿勢づくり

ピラティスの呼吸を効果的に行うには、「姿勢を整える」ことが第一歩。
骨盤が後傾したり、肋骨が潰れていたり、背骨が固まっていたりすると、どれだけ呼吸法を学んでも深く吸うことができません。

まずは以下のチェックを行いましょう。

骨盤はニュートラルポジション(床と平行)か?
肋骨は前に飛び出ていないか?また、下がりすぎていないか?
背骨のS字カーブが保たれているか?


ピラティスではこれらを丁寧に整えながら、呼吸を深めていきます。

胸式ラテラル呼吸(胸郭全方向)とは?実践法

ピラティスで最も多く使われるのが「胸式ラテラル呼吸」です。

【基本手順】
骨盤をニュートラルにセットし、背筋を伸ばす
鼻から息を吸い、肋骨の横と後ろに空気を送るイメージで広げる
口から息を吐きながら、お腹を薄く引き込む
肩をすくめず、首をリラックスさせる


この呼吸をマスターすると、動きの中でコア(体幹)を安定させつつ、呼吸を止めることなく運動が行えるようになります。

呼吸と体幹インナーマッスルの連動メカニズム

呼吸と同時に使われる体幹のインナーマッスルには、以下のようなものがあります。

横隔膜:息を吸うときに下がり、内臓を押し下げる
腹横筋:息を吐くときにお腹を締めてコルセットのような働きをする
骨盤底筋:横隔膜と連動し、姿勢保持や内臓支持に関わる
多裂筋:背骨を安定させ、細かい動きを支える


これらはピラティスの呼吸を正しく行うことで、自然と“連携”して働きます。
つまり、呼吸が深く整う=体幹が安定する=姿勢が美しくなる、という好循環が生まれるのです。

呼吸パターンNG集:口呼吸・肩呼吸・呼吸止めに注意

ピラティスでは呼吸の“質”が非常に大切です。
よくあるNGパターンを紹介します。

❌ 口呼吸中心になっている
口だけで呼吸すると、浅く速い呼吸になり、交感神経が優位になります。
吸うときは鼻呼吸を意識しましょう。

❌ 肩が上がる呼吸(肩呼吸)
息を吸うと同時に肩が上がってしまうと、首や肩に力が入りすぎてしまいます。
肋骨や胸の横を使って吸うように練習を。

❌ 動きながら呼吸を止めてしまう
特に難しい動作では、つい息を止めがちです。
ピラティスでは「動きと呼吸の連動」が大前提。
止めないことが重要です。

呼吸と動きを融合させる: 実践ピラティスエクササイズ

呼吸法が身についたら、いよいよピラティスの動きに組み込む段階です。
ここでは“呼吸と連動して動く”ことの重要性を理解しながら、背骨や胸郭に効く代表的なピラティスエクササイズをご紹介します。

ロールダウン/ロールアップ:丸め伸ばしと呼吸のタイミング

▼目的
背骨と胸郭を1椎ずつ動かしながら、呼吸による連動を体で覚える

▼やり方
頭頂から尾骨まで背骨を順番に丸めながら息を吐く(ロールダウン)
床までゆっくり降りたら吸息で小さなポーズを取り、吐息で背骨を1つずつ立ち上げ(ロールアップ)
この動きは、呼吸に合わせて背骨の動きを統御するトレーニング。
呼吸が深まるほど、動作の滑らかさと背骨の柔軟性が高まり、姿勢の改善にもつながります。

スワン/バックエクステンション:反らし呼吸で胸郭広げる

▼目的
胸郭を反らせて開きながら呼吸を深める

▼やり方
うつ伏せに寝て、手は肩の下にセット
息を吸いながらみぞおちを支点に上体を反らせ、肋骨を横と背中へ開く(スワン)
吐きながらゆっくり戻る

反らす動きは、胸郭を丸め動かすことで硬さを解消し、胸式呼吸でさらに肺活量アップも期待できる動きです。

キャット&カウ:呼吸に合わせた背骨の可動域トレーニング

▼目的
胸郭と背骨の前後可動性を呼吸に合わせて高める

▼やり方
四つん這いでスタート
吐きながら背中を丸めておへそを見る(キャット)
吸いながら背中を反らせ、目線は前方へ(カウ)

ゆったりした呼吸と動きの繰り返しで、胸郭の前後の柔軟性と呼吸の深さを段階的に改善できます。

ブックオープン:呼吸を使った胸郭開放ワーク

▼目的
呼吸を利用して胸郭の側面〜背面まで緩め広げる

▼やり方
横向きに寝て膝を軽く曲げる
腕を前で重ね、吸息で腕を天井〜後方に開く
胸郭を意識しながら肋骨右側/左側を伸ばし、吐息で戻す

胸郭の側面から背面への開放が、日常生活で固まりがちな部位の緩和と呼吸改善に効果抜群です。

プランク系呼吸:体幹安定&呼吸の深さを同時に育む

▼目的
体幹を鍛えながら、呼吸を止めずに続けるコツを養成

▼やり方
前腕プランクの姿勢からスタート
鼻から吸いながら体幹に力を入れ、口から吐きながら全体を維持
20〜30秒キープしながら呼吸のテンポを保つ

呼吸を止めず動きながら安定させることで、“動きながら呼吸する感覚”を実生活にも応用できるようになります。
呼吸と動きの“セット力”が高まりますよ。

日常に呼吸意識を取り入れるライフスタイルヒント

デスクワーク中に「呼吸リセット」の3ステップ

長時間のデスクワークで縮んだ胸郭や首肩まわりをリセットしましょう。

「背筋リセット」:椅子に深く座り、骨盤を立てる
「呼吸チェック」:鼻から吸い、肋骨を横に開くイメージで息を吸い、ゆっくり吐く
「1分プランク呼吸」:椅子に半仰向けの姿勢で、呼吸に自信がつくまで1分


これを1時間に1回取り入れるだけで、呼吸も姿勢もリセットされ、疲れにくい身体になります。

就寝前の呼吸ケアで睡眠の質アップ

▼就寝前の5分でできる呼吸法
腹式呼吸でゆっくり吸って4秒、吐いて8秒
肺の奥まで空気が届くように肋骨側面を鏡で確認しながら
10分繰り返すことで交感神経が落ち着き、睡眠導入にも効果的です。

ストレス状況での「呼吸アンカー」でメンタルを整える

▼仕事のプレッシャー、家事のストレス、焦りなどが起こったときに使える「呼吸アンカー
3秒かけて鼻から吸う
5秒息を止めて“気づき”を感じる
5秒で口からゆっくり吐く

これを3回行えば動悸や焦りが落ち着き、感情の切り替えがしやすくなります。

継続するコツ:呼吸習慣を記録・リマインド・可視化する方法

▼習慣化には「記録」が有効です
スマホリマインダーで“呼吸チェック時間”を設定
カレンダーにエクササイズ記録メモをつける
SNSやノートに「その日の呼吸感覚コメント」を残すことで振り返りもできます

継続するほどに呼吸改善が習慣化され、身体も心も変わっていきます。

解剖学的な観点で見る、ピラティスが呼吸に有効な理由

肋間筋・横隔膜の動きを解剖学的に理解する

気管支周りには肋骨と肋間筋が連なっています。
肋間筋が収縮すると肋骨が開き、横隔膜は吸息時に伸張し、吐息時に弛緩します。
ピラティスでは肋間筋を動かしやすくすることで呼吸が楽になります。

胸郭可動域と呼吸量の相関:胸式呼吸の生理的裏付け

胸郭の可動性が広いほど、肺活量は上昇し、呼吸が深くなります。
胸式呼吸は肋骨を側方に広げることで胸郭可動域を最大化し、胸郭と横隔膜の連動性を高めます。

呼吸と姿勢:前鋸筋・斜角筋・胸鎖乳突筋の役割

呼吸時には肋骨を上げ下げする筋肉、肩甲骨を動かす筋肉が連動します。
この連動で姿勢維持に重要な筋肉が強くなり、結果として胸を張れる美姿勢ができあがります。

横隔膜と骨盤底筋の協調:呼吸と体幹コルセット理論

横隔膜・腹横筋・骨盤底筋・多裂筋は“体幹コルセット”を形成し、呼吸とともに内圧が調整され、背骨や胸郭が自然なS字を描きます。
ピラティスではこの機能的な協調性を高めていきます。



本コラムでは「なぜ呼吸が浅くなるのか」「それが身体や心にどう影響するのか」「呼吸を深めるピラティスの技術と実践」「日常生活への定着法」「専門的な背景まで」を解説しました。

呼吸は“無意識の土台”ですが、意識して整えることで、身体的・精神的な変化を劇的にもたらすことができます。
姿勢が整い、体幹が安定し、生活の質そのものが上がる。
呼吸を整えるためには、まずピラティスで胸郭と体幹を連動させる動きを習得することが手っ取り早い一歩です。

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