体の“使いグセ”に気づくと不調が減る?〜感覚リセット術〜

スポーツパフォーマンスピラティスリハビリ体幹姿勢改善柔軟性UP痛み改善
  • 💎“使いグセ”とは?不調につながる日常の身体の癖
  • 💎ピラティスで“使いグセ”に気づく:感覚のリセットとは?
  • 💎ピラティスが“使いグセ”に効果的な理由:5つの視点から
  • 💎今すぐできる!“使いグセ”を整えるセルフケアピラティス
  • 💎解剖学的な観点で見る、ピラティスが癖に有効な理由



「最近なんだか肩がこる」
「腰が重たい気がする」
「左右の足でバランスが違う気がする」

——そんな日常の小さな不調に心当たりはありませんか?
それ、もしかすると“身体の使いグセ”が原因かもしれません。

私たちは日々、無意識に身体を動かし、姿勢を保ち、歩き、座り、仕事をしています。
その中には、気づかないうちに偏った動かし方や姿勢のクセが染みついていることが多いのです。

たとえば「いつも同じ脚で脚を組む」「片足に体重をかけて立つ」「カバンを同じ肩で持つ」など、思い当たる方も多いはず。

これらのクセが積み重なると、身体はゆがみ、筋肉や関節に偏った負担がかかるようになり、やがて「肩こり」「腰痛」「姿勢の崩れ」といった慢性的な不調へとつながります。

本コラムでは、そんな“使いグセ”の正体に迫りながら、なぜピラティスがそれをリセットするのに有効なのかを、感覚や神経、筋肉の仕組みを通して解説していきます。
普段は見過ごしがちな「感覚」や「無意識」の動きに目を向けることが、健康と快適な身体づくりの第一歩となります。

目次

“使いグセ”とは?不調につながる日常の身体の癖

身体の“使いグセ”とは何か:片足重心・脚組み・巻き肩の仕組みと影響

“使いグセ”とは、日常の中で無意識に繰り返される身体の動かし方・姿勢の偏りを指します。

例えば、

片足に体重をかけて立つ(片足重心)
同じ脚で脚を組む
肩をすくめてパソコンを打つ(巻き肩)
顎を突き出してスマホを見る(ストレートネック)


などがよく見られる例です。

こうしたクセは、意識せずに行っているため、「自分では真っ直ぐ立っている・座っている」つもりでも、実際には重心や筋肉の使い方が左右非対称になっていることが非常に多いのです。

クセがあることで、特定の筋肉だけが過剰に働き、反対に使われない筋肉は弱くなっていきます。
すると、筋力のバランスが崩れ、骨格もそれに引っ張られてゆがんでいくのです。

自覚できないクセの積み重ねがもたらす慢性不調とは?

一度や二度の癖ならすぐに戻りますが、それが何年も積み重なると「慢性化した不調」として表面化してきます。

肩こり・首こり:巻き肩や猫背による肩甲骨周辺の緊張
腰痛:反り腰や片側荷重による腰椎のストレス
膝痛や股関節の違和感:骨盤のゆがみと荷重バランスの崩れ
呼吸が浅い:胸郭の硬さ、肋骨の可動性低下


これらは病院に行くほどでもないけれど、放っておくと生活の質を確実に下げていく“未病”状態です。
しかも厄介なのは、この状態に慣れてしまい、「これが普通の自分」と思ってしまうこと。
そうなると、不調の原因が「使いグセ」であることに気づかないまま、症状だけを追いかけることになります。

使い癖が生まれるメカニズム:脳と感覚の働き

“使いグセ”はなぜ生まれるのでしょうか?それには、脳と感覚神経の働きが関係しています。
私たちの脳は、エネルギー効率を重視して「できるだけ楽な動かし方」「慣れている動き」を優先して使おうとします。
一度身についた動作パターンは、無意識のうちに“自動運転”されるのです。
さらに、使い続けることでその動きは「当たり前」になり、感覚的に違和感を感じにくくなります。
つまり、脳が“正しい動き”ではなく、“慣れた動き”を正しいと錯覚してしまう状態です。
この「感覚のズレ」を放置していると、使いグセはますます固定化され、姿勢のゆがみや痛みへと発展していきます。

使いグセが日常に及ぼす具体的な弊害(不調・姿勢の歪み)

日常の中で使いグセが及ぼす影響には、次のようなものがあります。

見た目の変化:猫背、ぽっこりお腹、脚のラインの崩れなど
動作の非効率化:歩き方がアンバランスになり疲れやすくなる
集中力の低下:身体の不快感が脳のリソースを奪う
精神面への影響:常に身体がこわばっていると交感神経が優位になり、イライラや不安感も強くなる


「たかが癖」と侮るなかれ。
身体の使い方が変われば、姿勢も体調も、心の状態さえも変わってくるのです。

ピラティスで“使いグセ”に気づく:感覚のリセットとは?

ピラティスが感覚意識を高める背景:呼吸・動き・ニュートラルポジション

ピラティスは単なる運動ではありません。
「身体の使い方」を再学習するためのメソッドです。

特徴的なのは、すべての動きにおいて「呼吸」「アライメント(姿勢)」「コアの安定」が意識されていること。
特に、ピラティスでは「ニュートラルポジション(骨格が本来あるべき位置)」を基準に動くため、自分の身体が左右対称かどうか、偏りがあるかどうかを自然と感じ取るようになります。

呼吸を整えながら、ひとつひとつの関節や筋肉の動きをコントロールすることで、普段意識していない“感覚のズレ”に気づけるようになるのです。

“気づき”を促すメソッドとしてのピラティス:集中とコントロロジーの重要性

ピラティスでは「コントロロジー(Contrology)」=身体を意識的にコントロールすることが基本哲学とされています。
このため、ひとつの動作をする際にも「今、どの筋肉が使われているか」「どこが緊張しているか」「左右の動きに差があるか」など、感覚を研ぎ澄ませながら集中して取り組む必要があります。
この集中力が、まさに“使いグセ”から抜け出す第一歩。
普段は気づけない微細な感覚に目を向けることで、身体の“間違った自動運転”をストップさせ、新たな動きのパターンを学習していくことが可能になります。

インナーマッスルと神経筋連携で癖を自覚し、リセットする

ピラティスでは、身体の深層にある「インナーマッスル」を活性化させることが大きなテーマです。

特に、

腹横筋(コルセットのように体幹を支える筋肉)
骨盤底筋(下から骨盤を支える筋肉)
多裂筋(背骨を支える深層筋)


などがターゲットになります。

これらの筋肉は、日常動作では意識しづらく、普段使われにくいため、使いグセによって機能低下していることが非常に多いのです。

ピラティスの動きを通じてインナーマッスルを再教育し、脳と筋肉の「正しい連携」を再構築することで、偏った動作パターンをリセットし、バランスの取れた身体の使い方へと戻していくことが可能になります。

ピラティスが“使いグセ”に効果的な理由:5つの視点から

インナーマッスルの再教育による軸の再構築

身体の軸を安定させるには、深層にあるインナーマッスル(深層筋)の働きが欠かせません。
使いグセによって偏った姿勢が続くと、外側の筋肉ばかりを使うようになり、インナーがうまく働かなくなります。
ピラティスでは、腹横筋、骨盤底筋、多裂筋などを意識的に働かせることで、「身体の中心(コア)」から動く感覚を取り戻すことができます。
インナーマッスルを再教育することで、身体の軸が整い、癖に左右されない安定した姿勢・動作が可能になります。

関節の柔軟性と筋膜の緩和を通じて使い癖を修正

身体の使い方が偏ると、関節の可動域や筋膜の滑走性にも左右差が生まれます。
動かしづらい方向には動かさなくなり、さらに癖が強くなるという悪循環です。
ピラティスは関節を滑らかに動かすことを重視し、「動きの幅」を広げながら、固まった部分を解放するアプローチが含まれています。
特に背骨、股関節、肩甲骨まわりなどの動きを引き出すことで、身体全体のバランスが整い、使い癖の根本改善につながります。

呼吸と神経系の協調による感覚リセット効果

ピラティスでは、胸式呼吸(肋骨を広げる横隔膜主導の呼吸)を用いることで、交感神経と副交感神経のバランスを整え、身体の緊張をやわらげます。
この呼吸法により、身体の感覚に対する“センサー感度”が高まり、普段気づけない癖にも意識が向くようになるのです。
神経系と呼吸が連携することで、ただの筋トレでは得られない、内側からのリセット効果が期待できます。

脳への感覚刺激と体性感覚を再活性化させる作用

ピラティスは、全身を意識的にコントロールする運動です。
その中で脳は、「どの関節がどう動いているか」「左右差はあるか」「正しい位置はどこか」を細かく感じ取ろうとします。

このプロセスは、いわば“感覚のリハビリ”。
普段使われていない体性感覚(身体の位置・動きの感覚)を再活性化させ、正しい身体の地図=ボディマップを脳内に再構築していくのです。

これにより、「無意識の癖」が「自覚できる癖」へと変わり、改善可能な状態になります。

アライメントの意識による自己修正スキルの習得

ピラティスでは、常に「アライメント(骨と関節の並び)」に注意を向けるため、自分の身体の歪みやズレに自ら気づく力=自己修正能力が高まります。

自己修正できるようになると、日常生活の中でも、

「今、片足に重心が偏っているな」
「背中が丸まってきたな」
「この座り方は腰に負担がかかるな」


など、瞬時に気づき、微調整ができるようになります。
これこそが、ピラティスが“使い癖”に効果的な最大の理由です。

今すぐできる!“使いグセ”を整えるセルフケアピラティス

実践①:片足重心のチェックとニュートラル再調整

まずは鏡の前で、自分の立ち姿を観察してみましょう。

両足の荷重が均等か
骨盤の高さに左右差がないか
肩の高さや頭の位置は中央か


そのうえで、ニュートラルポジション(骨盤が前後左右に傾いていない自然な位置)を確認します。
壁を背に立ち、「後頭部・肩甲骨・お尻・かかと」が軽くつく状態が目安です。
この姿勢を維持しながら数呼吸するだけでも、使いグセによる歪みをリセットするスイッチが入ります。

実践②:脚組みクセの修正エクササイズ

脚組みが習慣になっている人は、骨盤が左右どちらかに傾いている可能性が高いです。
「ヒップリフト」などのエクササイズで左右の骨盤を安定させ、座位のバランスを整えていきましょう。
仰向けに寝て、両膝を立てた状態からお尻を持ち上げ、骨盤が左右にぶれないようにキープするのがポイントです。

地味ですが、この動作が“骨盤の正しい感覚”を脳に再インプットする鍵になります。

実践③:ロールダウン→チェストリフトで胸椎・肩甲骨をリセット

巻き肩・猫背のある方には、背骨の柔軟性を取り戻すエクササイズが効果的です。
まず「ロールダウン」で背骨を1つずつ丸めながら前屈し、背中をほぐします。
次に仰向けで「チェストリフト」を行い、肩甲骨周りと腹筋を同時に活性化。

これにより、胸椎(背中の骨)の可動域が改善し、自然と良い姿勢に戻る感覚がつかめます。

毎日3~5分ルーティン:クセをリセットし自然な身体に戻す

使いグセの改善には、「頻度」がカギです。
短時間でも毎日行うことで、脳と筋肉の連携が育ち、習慣化されます。

例えば、

朝:ニュートラル立位と呼吸3分
昼:ヒップリフト10回
夜:ロールダウン&チェストリフト5回ずつ


など、スキマ時間を活用した簡単ルーティンでOK。
無理なく続けられる形にすることで、定着率が高まります。

実践を支えるコツ:意識と習慣づけのポイント

ピラティスは「正しく意識して行うこと」が何より重要です。

鏡や動画を活用してフォームを確認する
呼吸と動きをセットで行う
できている感覚を言葉で確認する(例:「骨盤が安定している」)

こうした“意識の質”を高めることで、動きの質も上がり、より早く使いグセが整っていきます。

解剖学的な観点で見る、ピラティスが癖に有効な理由

骨盤底筋・腹横筋による骨盤の左右差の均整

骨盤は、身体の土台です。
ここに歪みがあると、全身のバランスが崩れます。
ピラティスでは、骨盤底筋と腹横筋の協調性を高めることで、骨盤の安定性と左右差の是正を図ります。
骨盤のゆがみが整えば、脚の長さや重心バランスも自然と改善していきます。

胸椎・肩甲骨の可動域回復で巻き肩・猫背を根本改善

現代人に多い「巻き肩」は、肩甲骨の位置が外に開き、胸椎が固まることで起きます。
ピラティスの背骨分節運動や肩甲骨のモビリティワークにより、胸椎の可動域が広がり、自然な肩の位置に戻るため、巻き肩・猫背の根本改善につながります。

筋膜と深層筋の整合性がクセを形から整える

筋膜は全身を包む「ボディースーツ」のような存在。
使いグセによって、筋膜が偏って固くなると、動きそのものが制限されます。
ピラティスの滑らかな動きと深層筋への刺激によって、筋膜の張力バランスが整い、形状記憶的にクセが改善されていくのです。

神経系の可塑性と、新しい身体認知(ボディマップ)の再構築

脳の神経回路は、大人になっても変化可能(可塑性)です。
ピラティスで新しい動きを繰り返すことで、脳は「正しい動き・姿勢」を再学習し、古い癖を上書きしていきます。
まさにこれは、“感覚の再教育”による使いグセ改善の核心です。

日常に定着させるための解剖学的習慣づけのヒント

最後に、日常でできる習慣づけのヒントを。

椅子に座るときは坐骨を感じる
荷物を左右交互に持つ
信号待ちは両足に均等に立つ


こうした小さな意識が、無意識の使いグセを変えていくカギとなります。



身体の“使いグセ”は、日々の生活の中で知らず知らずのうちに染みついていきます。
しかし、そのクセに気づき、感覚をリセットし、正しい動きを再教育することで、慢性的な不調や姿勢の崩れは着実に改善できます。

ピラティスはまさに、「気づき」→「整える」→「定着させる」というプロセスを支えてくれる最適なメソッドです。
身体の内側に意識を向け、正しい感覚を育てることで、日常生活そのものが「セルフケアの場」に変わっていくでしょう。

これを機に、あなたもぜひ“使いグセリセットの習慣”を取り入れてみてください。

身体が変われば、心も暮らしも軽くなるはずです。


リノピラティスの体験レッスンは下記から↓↓↓

【2025年1月4日!大森・大森駅チカに「パーソナルピラティススタジオ」新規オープン!】

大森、大森駅エリアの皆さま、お待たせしました!
「パーソナルピラティス専門スタジオ」 がついに 1月4日にグランドオープンいたしました!
大森駅から徒歩圏内という好アクセスで、忙しい日常の中でも通いやすく
理想の体を手に入れるお手伝いをいたします♪

【オープン記念!初回体験キャンペーン実施中】
あなたもピラティスで変化を感じてみませんか?


グランドオープンを記念しまして
現在、 特別価格にて「パーソナルピラティス体験レッスン」をご提供中です!

  • 場所:東京都大田区大森北1丁目33−4 湯建大森北ビル Ⅱ 2F
  • 内容:マンツーマンのパーソナルピラティス体験レッスン
  • 対象:ピラティス初心者から経験者まで、どなたでも大歓迎!

この機会に 「大森、大森駅エリア」 で質の高いパーソナルピラティスを利用して
心も体もリフレッシュしながら理想の体づくりを始めてみませんか?

【大森・大森駅のパーソナルピラティスが選ばれる理由】


大森駅近の好立地:駅から徒歩圏内で通いやすいスタジオ。
完全個別のマンツーマン指導:一人一人の体に合わせたパーソナルピラティスで理想の結果へ導きます。
姿勢改善・体幹強化・ダイエット:お客様の目標に合わせたプログラムをカスタマイズ。
初心者でも安心:経験豊富なインストラクターが丁寧にサポートします。

大森、大森駅近くでパーソナルピラティスを体験したい方に最適な環境が整っていますよ。

【こんな方におすすめです!】


①美しく健康的な体づくりをしたい方
②大森・大森駅近くで通いやすい「パーソナルピラティス」スタジオをお探しの方
③姿勢改善や体幹を強化したい方
④運動が苦手な初心者の方でも安心して始められます!

◆今年こそはピラティスで【健康と美】を手に入れよう!◆

大森、大森駅でパーソナルピラティスを体験するなら今がチャンス!
姿勢改善体幹強化理想のボディメイクを叶えたい方

健康で美しい体を手に入れて、ぜひ大森・大森駅のピラティススタジオLINO PILATES(リノピラティス)大森店でピラティスの効果を実感してみてください。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております!