ピラティスで叶える“くびれ”メイク術

- 💎「くびれ」をつくるとは?――体型と姿勢、くびれの関係
- 💎くびれ消失の原因――腹部・骨盤・背骨周りの機能低下
- 💎ピラティスで“くびれボディ”を目指す方法――体幹と呼吸でウエスト引き締め
- 💎マット/マシンピラティスで変わる身体のライン――具体エクササイズとその効果
- 💎ライフスタイル×ピラティスで“くびれ体質”をキープ――食事・動き・習慣の融合
「ダイエットして体重は落ちたのに、なぜか“くびれ”だけができない。」
「腹筋をしてもウエストラインが変わらない。」
こうした悩みは、実は非常に多くの人が抱えています。
くびれは“脂肪量”よりも 姿勢・肋骨の角度・骨盤の配置・体幹の使い方 に左右されるため、ただ痩せるだけではつくられません。
むしろ、姿勢の崩れや筋バランスの乱れがあると、ウエスト周りはいくら努力しても思うように変わらないことさえあります。
特に現代人は、デスクワークやスマホ習慣によって
・肋骨が外に広がる
・骨盤が前傾/後傾に偏る
・脇腹の筋肉が正しく働かない
・腹圧が入らない
・胸郭と骨盤が連動しない
といった“くびれが失われる条件”の中で生活しています。
では、なぜピラティスでくびれができるのか?
その理由は、ピラティスが 姿勢・呼吸・体幹・胸郭・骨盤 といった“くびれ形成に欠かせない身体の構造”を同時に整えるメソッドだからです。
くびれは、単なるウエストの細さではなく 「身体のラインの美しさ」。
胸郭が引き締まり、肋骨が正しい角度で収まり、体幹が働いて骨盤が安定すると、自然とウエストラインはシャープになっていきます。
この記事では、
✔ くびれの仕組み
✔ なぜ現代人はくびれを失うのか
✔ ピラティスが“ライン作り”に強い理由
✔ 実際にどんなワークでくびれができるのか
✔ 継続でどう変化するのか
を深く、わかりやすく解説していきます。
あなたの身体のラインは、必ず変わります。
その鍵となるのが「ピラティス×解剖学×呼吸」の組み合わせです。

くびれの定義と、身体構造における「ウエストくびれ」の仕組み
「くびれ」とは、単にウエストが細いことではなく、“胸郭・骨盤・腹部の立体的な関係性”によって生まれるラインのことを指します。
ウエストを上から順に構造で見ると、
・肋骨(胸郭)
・腹部の筋群
・骨盤
が縦方向に配置されており、この三者のバランスが取れていると、自然とウエストのカーブが形成されます。
特にポイントとなるのは 肋骨の位置と角度。
肋骨が横に広がる“リブフレア”の状態だと、お腹周りは常に膨らんで見え、くびれラインは消えやすくなります。
腹筋をいくら鍛えても変わらない理由の多くは、この胸郭の広がりにあります。
くびれを作る構造として重要なのは以下の3点です。
1. 胸郭が締まり、肋骨の角度が適正であること
2. 腹横筋・内腹斜筋などのインナーが働き、腹圧が適切に入ること
3. 骨盤がニュートラルに整い、腰椎のカーブが自然であること
この3つが揃った時、ウエストラインが横から見ても前から見ても“細く・しなやかに”見える状態が生まれます。
なぜ現代人は“くびれ”を失いやすいのか:姿勢崩れ・筋バランスの乱れ
現代人がくびれを失う最大の理由は、日常姿勢にあります。
特に多いのは以下の姿勢パターン:
✔ 骨盤後傾姿勢(猫背型)
✔ 骨盤前傾姿勢(反り腰型)
✔ 肋骨が前に飛び出す「リブフレア」
✔ 肩がすくみ胸が落ち込む巻き肩姿勢
これらはすべて、くびれを消す動きにつながっています。
骨盤が後傾すると腹圧が入らず、お腹がぽっこりと前に出やすくなります。
逆に前傾が強いと腹斜筋が働かず、腰を反らせて歩く癖が定着します。
またリブフレアは、胸郭が外側に膨らむことで“ウエストの一番細い部分が太く見える”状態をつくります。
現代人は
・長時間の座位
・スマホ操作
・呼吸の浅さ
といった要因で肋骨が外に広がりやすく、さらに腹部インナーが使われなくなるため、ウエストは徐々に“筒”のような形に変化していきます。
くびれがあると見た目だけでなく、体幹・腰の安定にも好影響
実は“くびれ”がある身体は 機能的にも健康的にも良い状態 を示しています。
くびれができるとき、身体では以下のことが起きています:
・腹横筋が働き、腰椎が安定する
・骨盤がニュートラルに保たれる
・肋骨が締まり、胸郭の柔軟性が向上する
・呼吸が深くなる
・体幹が360度で支えられる
これらはすべて、「腰を守る」「肩を軽くする」「姿勢を整える」といった効果につながります。
つまり、くびれは美的なラインの問題ではなく、体幹の安定=身体の機能性の証拠 でもあるのです。
“サイズ”ではなく“ライン”としてのくびれを目指す意義
多くの人は「ウエスト◯cm」を目標にしがちですが、実際には数字よりも ラインのしなやかさ・立体感 のほうが見た目を大きく左右します。
ピラティスが作るくびれは、
・骨格の整い
・胸郭の引き締まり
・腹圧コントロール
・呼吸
といった要素が組み合わさることで、“自然に”ラインが細く見えるのが特徴です。
数字にとらわれず“動きの中で作られたくびれ”を目指すことで、健康的で無理のないライン作りが可能になります。
くびれ消失の原因――腹部・骨盤・背骨周りの機能低下

体幹インナーの弱さ:腹横筋・骨盤底筋・多裂筋の不活性
くびれを作るうえで欠かせないのが、体幹(インナーユニット)の働きです。
腹横筋、骨盤底筋、多裂筋、横隔膜の4つは、身体をコルセットのように支える役割を持ちます。
しかし現代人は、
・座り時間が長い
・呼吸が浅い
・肋骨が広がりやすい
・腹圧を入れる活動が少ない
といった理由で、これらの筋が“眠った状態”になりやすい傾向があります。
特に腹横筋は「くびれ筋」とも呼ばれ、ここが働かないとウエスト全体が外に広がり、“筒のような体型”になりがちです。
また、多裂筋が機能しなければ腰椎が安定せず、骨盤が前後に揺れやすくなるため、ウエスト周りは常に張った状態になります。
インナーが働かない状態では、腹直筋ばかりが強くなり、逆にお腹が前に張り出して見えるケースもあります。
「腹筋をしてもくびれない」という人の多くは、実はインナーが使えていません。
ピラティスでは呼吸とともに腹横筋を活性化し、
“内側からくびれの土台を作る” ことを徹底的に行うため、くびれ形成に極めて相性が良いのです。
骨盤の傾きと歪みがウエストラインに与える影響
骨盤の状態は、くびれ形成に直接的に影響します。
▼骨盤前傾が強いタイプ
・腰が反りやすい
・腹斜筋が働かない
・肋骨が開く(リブフレア)
→ ウエストが太く見えやすい
特に反り腰タイプは、腹部の前側を突き出す姿勢となり、ウエスト位置が曖昧になることで「くびれが消える」原因に。
▼骨盤後傾タイプ
・お腹に腹圧が入らずぽっこり見える
・骨盤が丸まり、肋骨が落ち込む
・腰椎のカーブが消える
→ くびれ位置が下に下がり、筒形のラインになる
骨盤は“くびれの基準位置”を決める器のような存在です。
ここが適切な角度に保たれているだけで、ウエストの見え方は大きく変わります。
ピラティスが得意とするのは、骨盤を前傾/後傾ではなく ニュートラル(中間位) に保つための筋バランスを整えること。
ニュートラルに近づくほど、肋骨との距離が適正になり、ウエストの縦ラインがスッと引き上がります。
胸郭・肋骨の硬さが体幹の幅を広げる理由
「痩せているのに、ウエストだけ細く見えない…」という人の多くが抱えているのが 胸郭の硬さ です。
胸郭が硬いと、肋骨が外に張り出し、ウエストの“幅”が広く見えてしまいます。
▼なぜ胸郭が硬くなるのか
・デスクワークで胸が潰れる
・呼吸が浅くなる
・スマホ姿勢で肩が内巻き
・横隔膜が働かない
→ 肋骨が外へ広がり、戻らなくなる
横方向に広がった肋骨は、その下に続く腹部に余白を与えず、自然とウエストが太く見える構造になります。
くびれ形成には、
✔ 肋骨を内側に引き込み
✔ 胸郭を柔らかくし
✔ 呼吸で引き締める
この3つのステップが欠かせません。
ピラティスの胸式呼吸では肋骨をコントロールし、
“呼吸によって胸郭が引き締まる” 状態を作るため、くびれづくりに非常に効果的です。
筋膜ラインと脂肪の付きやすさ――ラインの崩れがくびれ消失につながる
筋膜は全身を覆うネットワークであり、くびれ形成にも大きく関与します。
特に影響が強いのは以下のラインです。
▼① 外腹斜筋〜内腹斜筋(サイドライン)
ここが働かないと、ウエストの一番細い部分がぼやける。
▼② 胸郭〜骨盤をつなぐフロントライン
胸郭が開くと、前面のラインが太く見えやすくなる。
▼③ 背面のスパイラルライン
背中の張りや腰の固さが強いと、骨盤が歪み、くびれ位置がずれる。
筋膜が硬くなると、身体はその硬さに合わせて“太く見える形”を固定します。
そのため、柔軟性と滑走性を取り戻すことがライン形成において非常に重要です。
ピラティスでは、
・背骨を動かす
・胸郭を広げる
・体幹を安定させる
などの動きが筋膜に対して“伸びる・滑る・連動する”刺激を与え、ウエストラインを自然なカーブに戻す助けとなります。
ピラティスで“くびれボディ”を目指す方法――体幹と呼吸でウエスト引き締め

呼吸でインナーを目覚めさせる:くびれの土台をつくる腹圧呼吸
くびれ作りの第一歩は、腹横筋・骨盤底筋・多裂筋・横隔膜 を適切に働かせることです。
これらの筋肉が連動して働く状態を「腹圧が入る」と表現します。
腹圧が入ると、ウエスト周りが360度で締まり、くびれの“内側の土台”が形成されます。
しかし、多くの人は
・呼吸が浅い
・胸郭が硬い
・肋骨が外に広がっている
・ドローイン中心の腹筋をしている
といった理由でインナーが機能していません。
そこで重要になるのが、ピラティスの胸式呼吸です。
胸式呼吸では、
✔ 吸うと肋骨が横に広がり、横隔膜が下がる
✔ 吐くと肋骨が締まり、腹横筋が働く
というサイクルが強調されます。
この「肋骨が締まる瞬間」が腹横筋活性のスイッチとなり、くびれ作りに不可欠です。
さらに、呼吸の改善は
・姿勢が伸びる
・肋骨の角度が整う
・体幹の圧が高まる
といった効果を生み、ウエスト周りのフォルムを立体的に整えます。
くびれは呼吸で作られる。
これはピラティスにおいて当然の理解であり、体幹を締める力が育つほど、自然にくびれラインは美しく形成されます。
体幹安定エクササイズで骨盤・背骨・肋骨を整える
“くびれを作る筋トレ”を頑張る前に必要なのは、骨盤・背骨・肋骨の位置関係を整えることです。
これらが崩れている状態では、どれだけ動いてもウエストだけが太いまま…ということがよく起こります。
ピラティスの体幹エクササイズでは、
✔ 骨盤のニュートラル
✔ 背骨の分節運動
✔ 肋骨の引き締め
✔ 腹横筋の活性
✔ 体幹と四肢の協調
が同時に行われます。
特に効果が高いのは以下の一連の流れです。
▼(1)ハーフロールバック
骨盤と腰椎を連動させ、インナー主導で体幹を動かす基礎作り。
▼(2)デッドバグ
骨盤の安定を保ちながら手足を動かし、腹横筋の発火パターンを改善。
▼(3)スパインツイスト
胸椎の回旋可動域を広げ、肋骨周りを引き締める。
これらはすべて、くびれ形成に直結する構造的変化 を引き起こします。
特にスパインツイストは、腹斜筋群を自然に使わせるため、
“くびれラインの最終仕上げ” と呼ばれるほど理想的なアプローチです。
ピラティスはただ体幹を鍛えるだけでなく、体幹が“正しい順序で働く身体”を作っていく点が、くびれメイクで他の運動と大きく違う特徴です。
胸郭の可動性と姿勢の改善でウエストの幅の余白を生む
くびれを作る上で最も見落とされがちなのが、胸郭(肋骨のかたまり)の可動性 です。
胸郭が硬いままでは、いくらお腹を引き締めてもウエストラインは細く見えません。
胸郭が硬くなると、
・肋骨が外に広がる
・横隔膜が働かない
・腹横筋が弱くなる
・くびれ位置が不明瞭になる
という悪循環が起こります。
ピラティスでは、以下のような胸郭アプローチを行います。
▼胸郭モビリティ(胸椎の伸展・回旋)
胸椎がしなやかに動くことで肋骨が内側に引き締まり、ウエストの外幅が縮まる。
▼胸式呼吸での肋骨コントロール
吸って広げ、吐いて締める動きで、肋骨の柔軟性と引き締め力を両立させる。
▼肩甲帯の安定
肩が正しい位置に収まると胸郭の形が整い、全体的に縦に細長いラインが強調される。
胸郭が整うと、自然と腹横筋の働きが高まり、
ウエストの“くびれラインとなる隙間”が生まれます。
くびれ=お腹の問題だと思われがちですが、
実は「胸郭の再教育」が最も重要な要素のひとつなのです。
ウエスト周りだけに頼らず、全身の連動で“引き締め効率”を上げる
くびれメイクを成功させるためには、ウエストだけを鍛えるのではなく 全身の連動 が必要です。
理由はシンプルで、
骨盤・肋骨・背骨・肩甲帯はすべてつながっている からです。
▼全身連動がうまく機能すると
・骨盤が安定し
・体幹が自然に働き
・胸郭がしなやかに動き
・肩甲骨が正しい位置に収まり
・腹斜筋群が美しく働く
この“骨格×筋肉×呼吸の連動”こそが、くびれを根本からつくり、維持する力となります。
特にピラティスでは、
・ローリング系
・ローテーション系
・サイドベンド系
といった「体側を使う・ひねる・伸ばす」動きを多用します。
これにより、
✔ 脇腹の長さが整う
✔ 腹斜筋の自然な引き締め
✔ ウエストラインの立体感
を獲得できます。
くびれは、孤立した動きではなく “全身のハーモニー” の中でつくられます。
だからこそ、ピラティスはくびれメイクに圧倒的な効果を発揮します。
マット/マシンピラティスで変わる身体のライン――具体エクササイズとその効果

マットでできるくびれ向けピラティスワーク
マットピラティスは、器具を使わずに“くびれ作りの基本動作”を身につけられる最も手軽で効果的な方法です。
とくに、肋骨・骨盤・体幹を同時にコントロールする動きが多く、くびれ形成の初期段階に最適です。
▼① ハーフロールバック
目的:腹横筋の活性化、肋骨の締まり、骨盤と腰椎のコントロール
背骨を下から順番に丸めることで腹横筋が働き、肋骨の開きを抑制します。
特に「肋骨が外に広がってくびれができにくい人」に効果的です。
▼② スパインツイスト
目的:胸椎の回旋可動域の向上、腹斜筋群の活性化
ウエストの一番細く見える“側面のカーブ”を作るために欠かせないワーク。
胸郭と骨盤を分離して動かすため、くびれラインの立体感が増します。
▼③ サイドベンドプレップ
目的:体側の伸張、腹斜筋の強化、肩甲帯の安定
くびれの“縦の長さ”を作るエクササイズ。
体側が縮むことでウエストが太く見える人に最適で、全身の伸びが美しいラインを作り出します。
▼④ ブリッジ
目的:骨盤の安定、ハムストリング・臀筋の活性、骨盤周りの整え
骨盤のぐらつきを抑えることで肋骨との位置関係が整い、ウエスト上部の締まりが良くなります。
これらはどれも、腹部の筋肉だけでなく胸郭・骨盤・背骨を同時に整える ため、短期間でもくびれラインに大きな変化をもたらします。
リフォーマー・チェアなどマシンを使った体幹・肋骨・骨盤の調整
マシンピラティスは、動きを「誘導して整えてくれる」ため、くびれ作りに非常に効果的です。
特にリフォーマーとチェアは、肋骨・骨盤・体幹の位置調整を自然に学べる点で優れています。
▼リフォーマー
リフォーマーの最大の特徴は「軌道が一定で、正しい方向に動ける」こと。
これにより、
・腹横筋の活性
・肋骨の引き締まり
・骨盤のズレ修正
・胸郭の広がり改善
がスムーズに起こります。
代表的なくびれ向けワーク:
① フットワーク
骨盤と大腿骨の軌道が安定し、ウエストから下のラインが整う。
② アームワーク
肩甲帯が安定すると肋骨が締まり、くびれラインが縦に伸びる。
③ ヒップワーク
股関節の位置が正しくなり、骨盤の傾きが改善されるため、ウエスト周りがスッキリ見える。
▼チェア(Wunda Chair)
チェアは「小さな土台の上で体幹を安定させる」必要があるため、くびれ形成に非常に効果が高いマシンです。
特に効果的な動き:
① サイドベンド系
腹斜筋群が自然に働き、ウエスト位置が引き上がる。
② ハンドルワーク
肩甲帯の安定により、胸郭の形が引き締まる。
マシンは“意識しなくても正しい方向へ動ける”ため、初心者でも早くラインが変わりやすいのが特徴です。
呼吸と動きを連動させることで引き締め効果を高める秘訣
くびれ作りで最も効果的なのは、呼吸と動きを連動させることです。
具体的には、
吸って肋骨を広げる → 吐いて肋骨を締める
という動作がくびれ形成の核になります。
ピラティスの動きはこの呼吸に合わせることで、
✔ 腹横筋が適切に発火
✔ 肋骨が内側に引き締まる
✔ 腰椎の安定が増す
✔ 体幹が360度で引き上がる
という連鎖が生まれます。
特に「吐く息で体幹を引き上げる意識」は、くびれ形成にとても重要です。
腹横筋は吐く時に最も働きやすく、ここで肋骨が締まるとウエストの外幅がスッと細く整います。
また、呼吸と動作を合わせることで
・肋骨の形状が変わる
・胸郭の柔軟性が上がる
・体幹が均等に働く
という変化が起こるため、見た目のラインが長く伸び、引き締まった印象になります。
継続することで生まれる“ライン維持力”:姿勢・筋膜・筋バランスの好循環
ピラティスの最大の特徴は、「ただ動くのではなく、動きの質を教育していく」ことにあります。
この“再教育の積み重ね”こそが、くびれを長期的に維持する秘密です。
継続することで次のような変化が起こります:
▼姿勢の変化
胸郭が引き締まり、骨盤がニュートラルに安定する。
結果、ウエストラインが縦に伸び、くびれが強調される。
▼筋膜の滑走性改善
筋膜が柔らかくなると身体のラインが自然に整い、ウエストが細く見える。
▼インナー × アウターの協調性が高まる
腹横筋・腹斜筋・背部の深層筋が連動し、くびれラインが“定着”する。
▼胸郭と骨盤の連動がスムーズに
くびれを象徴する「くの字」のラインが自然と維持されるようになる。
ピラティスは瞬間的にウエストを細く見せるのではなく、
“身体の構造自体をくびれができる形に変えていく” メソッドです。
そのため、続けるほど
✔ ラインが崩れにくくなる
✔ くびれが長持ちする
✔ 動きの中でも美しい姿勢が保てる
という“身体の土台から美しくなる変化”が現れます。
ライフスタイル×ピラティスで“くびれ体質”をキープ――食事・動き・習慣の融合

姿勢・呼吸を意識した日常動作でくびれキープ力を高める
くびれを作ることは特別な時間だけで行うものではなく、日常の姿勢・呼吸・立ち方・歩き方 が大きく影響します。
むしろ、日々の何気ない時間こそがウエストラインを細く見せるか、太く見せるかを左右します。
▼日常で最も大切なのは「肋骨の角度」
肋骨が前に飛び出していると、くびれは一瞬で消えます。
胸を張りすぎる、反り腰、座り姿勢が悪い――これらが続くと、リブフレアが慢性化し、ウエスト上部の膨らみが目立ちます。
▼くびれキープのための“1日小さな習慣”
・吸って肋骨を横に広げる
・吐いて肋骨を内側に引き込む
・骨盤をニュートラルに保つ
・肩をすくめず、胸郭の位置を整える
これらを意識するだけで腹横筋が働き、くびれが“保たれやすい身体”に変わります。
歩く時や階段をのぼる時も、
✔ 横隔膜が下がり、腹圧が入る
✔ 肋骨が締まり、体幹が働く
という感覚が徐々に育ち、日常動作そのものが“くびれトレーニング”になります。
デスクワーク・座り時間が多い人への注意点とその対策
座り姿勢は、くびれにとって最も負担が大きいと言っても過言ではありません。
長時間座ることで、
・骨盤が後傾し腹圧が抜ける
・胸郭が潰れて肋骨が広がる
・呼吸が浅くなりインナーが働かなくなる
・脇腹が機能せず、ベルトの上にお肉が乗りやすくなる
といった現象が起こり、くびれが失われやすくなります。
▼座り時間が長い人の“くびれ対策”
① 骨盤を立てて座る
…坐骨で座る意識を持つことで、腹横筋・多裂筋が自然に働き始める。
② こまめに胸郭を広げるストレッチ
…胸椎が動かないと肋骨は締まらないため、上半身の可動性を取り戻すことが重要。
③ 1時間に1回は立ち上がる
…筋膜と血流の観点でも、長時間の固定姿勢はくびれ作りの大敵。
④ 座りながらできる胸式呼吸
…吐く時に肋骨を締める意識を持つだけでも、ウエストの外幅が変わってくる。
また、在宅ワークではソファやベッドで作業をしてしまい、骨盤後傾・胸郭の潰れを招きやすくなります。
そのため、デスク環境そのものを見直すことも“くびれ体質”の形成に有効です。
定期的なピラティス習慣が身体のラインと代謝を支える理由
ピラティスを継続することで、
「ラインが整いやすく、崩れにくい身体」 が育ちます。
この変化は、単なる筋トレとは異なるメカニズムによるものです。
▼① 呼吸による代謝の活性化
胸式呼吸は肋骨の動きを促し、横隔膜の可動性を高めるため、自然と代謝が向上します。
代謝が良くなることで、脂肪がつきにくく、引き締まりやすい身体が作られます。
▼② インナーとアウターの「協調性」が生まれる
ピラティスでは、動きの中でインナー→アウターの順で筋肉が発火するように学習します。
これにより、
・お腹だけが硬くなる
・腰だけが反る
・脇腹だけが張る
といった“部分的な負担”が減り、バランスの良いラインができます。
▼③ 胸郭と骨盤の連動性が高まる
胸郭と骨盤が調和して動くと、体幹全体がスリムに見えるだけでなく、くびれラインが綺麗に出ます。
▼④ 姿勢の改善がくびれの定着につながる
姿勢が整えば、胸郭の位置・肋骨の角度が自然と最適化され、
「くびれが崩れにくい」状態が生まれます。
継続の力は、見た目の変化だけに留まりません。
身体が学習し、動き方そのものが変わることで、くびれは“自然な状態として”維持されていくのです。
心と体の両面で整える“くびれ体質”:メンタル・姿勢・呼吸の三位一体
くびれ作りにおいて、メンタルの状態も実は無視できません。
ストレスが強いと呼吸が浅くなり、肋骨が開き、インナーが働かなくなります。
これにより、ウエスト周りの膨らみや姿勢の乱れが起きやすくなります。
ピラティスでは、
・呼吸の質が整う
・自律神経が安定する
・身体感覚(ボディアウェアネス)が高まる
といった効果があるため、
「心の落ち着きが、くびれ形成に直結する」という好循環が生まれます。
さらに、
✔ “集中”して動く
✔ 自分の身体と向き合う
✔ 動きの中で整う感覚がわかる
という経験を繰り返すことで、
“美しいラインを保つ身体の使い方” が自然に身についていきます。
くびれは、
・筋肉だけ
・脂肪だけ
・姿勢だけ
で作られるものではなく、
心・呼吸・姿勢・筋肉の三位一体で作られる“総合的な美と健康”なのです。
「くびれ」は単なる細さではなく、身体の構造が整った結果として自然に生まれる“ラインの美しさ”です。
多くの人が「ダイエット=くびれ作り」と考えがちですが、実際には体重や脂肪量だけではウエストの形は大きく変わりません。
肋骨の角度、骨盤の傾き、姿勢、呼吸の深さ、インナーの働き――これらの要素が正しく噛み合った時にはじめて、しなやかなウエストラインが生まれます。
現代生活は、くびれを失いやすい条件が揃っています。
長時間のデスクワーク、スマホ姿勢、浅い呼吸、運動不足。
これらは胸郭を硬くし、肋骨を外に広げ、体幹を弱め、ウエストを“筒のような形”に変えてしまいます。
たとえ瘦せていても、くびれが出ない人が多いのはこのためです。
しかしピラティスは、そのすべてにアプローチできます。
呼吸で腹横筋を目覚めさせ、胸郭の柔らかさを取り戻し、骨盤と肋骨の位置を本来あるべき姿に整える。
その上で、体幹と全身の連動を高めながら動いていくことで、美しいくびれを“機能的に”作り上げていきます。
さらに、ピラティスはただ動くだけのエクササイズではありません。
身体の使い方そのものを再教育し、
✔ 姿勢
✔ 筋膜
✔ 筋バランス
✔ 自律神経
といった全身のシステムを整えていくため、くびれは一時的ではなく “維持できる形で” 身につきます。
継続するほど、
・肋骨が締まりやすくなる
・ウエストの縦ラインが伸びる
・腹斜筋が自然に働く
・日常生活でもスタイルが崩れにくくなる
という変化が現れ、身体全体が“くびれ体質”へとシフトしていきます。
くびれは、努力だけでなく“正しい方法”でつくるもの。
ピラティスはその「正しい方法」を最も効率的に実現するメソッドです。
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